第240回 最近の学校の様子について考える

さて、最近私は、知人の中2の娘さんが不登校になってしまったという話を聞き、現在の小・中学校の実状などについて、調べたりしています。私が小・中学生だった頃のことを考えてみると、同じ年齢の子ども達が教室に集い、一斉に先生の方に向いて同じ授業を受ける、というのは当たり前のことで、何も疑問は持ちませんでした。また、宿題の量や学校での決まり事(ルール)もおおらかで、そう負担がなかったように覚えています。

ところが、現在の子ども達を取り巻く環境は、その頃とは大きく変わっているようです。まず、考え方が多様化しているようです。「そもそも一体なぜ、年齢が同じというだけで、皆それぞれ違う子ども達なのに、同じクラスで同じ授業を受けなければならぬのか」などと根本的な疑問を持つ人もいます。また昔と比べ、宿題の量や提出物も増え、そのペースについていけない子どもや保護者も多いようです。特に、シングルマザーの家庭などは生活が忙しく、子どもへの手助けが疎かになりがちで、大変なようです。

子どもが不登校になる原因は、いじめの問題など、いろいろあると思われますが、上記のような画一的な学校のシステムにも原因があるのかもしれません。今後の教育システムも、フィンランドのような国を参考にする必要があるかもしれません。特に、現在ではエドテックが進んできました。学力がそれぞれ違うのに、生徒全員に同じ宿題を出すのではなく、生徒一人一人のレベルに合った課題を与えるなども、可能な世の中になっていると思います。これからは、そのようなシステムの利用も大切だと考えられます。また、英語4技能の能力アップも大切ですが、生徒それぞれの学力の根本的な向上は、また別の方法や仕組み作りもあると考えられ、そのための追求も重要なように思います。