第217回 中国の行く末

お正月に『習近平のデジタル文化大革命』川島博之著〈講談社〉という本を読みました。この本を読んで、中国の行く末がとてもよくわかった気がしました。

まず中国では、急速度でデジタル文化大革命が進んでいるそうです。それは究極の監視社会を意味します。現在、中国には監視カメラが1.7億台以上も設置され、その映像は画像識別システムによって分析され、人々全ての行動が監視されているそうです。

その結果、人々はビクビクしながら毎日を過ごすことになるでしょう。そして、そのような社会が進めば、イノベーションを生み出す創造力は抑えられ、娯楽や文化は衰退していくことでしょう。その結果、いずれ中国の経済は停滞していくと思われ、よい職につけない大卒者も激増するようです。さらに、その後の中国についてもこの本では言及しており、その内容についてもとても興味深いものでした。

中国の行く末についてご興味のある方は、ご一読されてはいかがでしょうか。