第192回 もののはじまり
国語のテキストを作成するにあたって、できるだけ面白い文章を作るようにしています。そのために『もののはじまり』〈ひかりのくに〉などの本も参考にしています。その本を読んでいると、いろいろ興味深いことが載っていて勉強になります。
例えば、「プール」です。日本の学校プールが最初にできたのは、1916(大正5)年だそうです。それは、今の大阪府の府立茨木高校の生徒たちが協力し合って工事を行い、半年かかって完成させたそうです。当時の高校生たちは、とても自主性が高かったのかもしれませんね。
また、今、多くの学校では始業時に「キンコンカンコン♪」というメロディーが流れます。これは「ウェストミンスターの鐘」という曲名で、イギリスのロンドンにあるウェストミンスター宮殿の時計塔が奏でる曲です。以前、学校では始業の合図はブザーやサイレンでした。それがこの曲に変わったのは、今から約50年前、私が中学生の頃だったと思います。
さて、私共の会社のすぐ近くには、同志社女子中学があり、朝の始業時にはこのメロディーが聞こえてきます。それを聞く度に、私は中学生の頃を思い出します。