第188回 『一流の頭脳』

今、私のしている仕事は、本を編集したり、文を書くという頭脳労働なので、少しでも頭を良くしようと思い、表題の本を読みました。

さて、一流の頭脳を得るには何がポイントなのでしょうか。結論から言ってしまうと、それは「適度な運動をする」ことのようです。それを知って、私は「なるほど!」と思いました。

ある人は頭を良くするために、パズルや「数独」などをしようとするかも知れません。私も時々、それらをして楽しみます。それらは頭を良くするために、ある程度は有効なようですが、「運動」には及ばないようです。

運動については、私も思い当たることがあります。日曜日にクタクタになるくらいテニスをした次の月曜日には、とても頭がクリアーになり、仕事がスイスイとはかどるという体験をよくしてきたからです。私はこのことを「運動をすると頭の血の巡りがよくなるためだろう」と思っていましたが、それはどうやら当たっていたようです。また、ノーベル賞をとった山中伸弥氏も、仕事の合間にマラソンの練習をしていることで有名です。山中氏のような忙しい方でも、やはり運度の大切さを理解されているのかもしれません。

大人の方で仕事に追われている人や、試験が近い学生さんなどは、目先のことで気が焦ってしまうことでしょう。そして、運動する時間があったら、その分の時間も仕事や勉強にあてたくなることでしょう。しかし、それはどうも逆効果となり、空回りの原因となりそうです。
この本を読んで、私も仕事や勉強に行き詰まったら、パッとそこから離れ、まずは体を動かすことを優先させようと思いました。