第166回 残念なお寿司屋さん

私は先日、札幌に出張していました。帰る途中に、空港内のある立ち食いのお寿司屋さんに入りました。私はいつもそこで、出発前に職人さんと会話しながらお寿司を少しつまむのを、楽しみにしています。

ところが、今回は少し様子が異なりました。私の前に立った職人さんは、隣の職人さんと私語を交わしてばかりで、お客と向き合うことがありませんでした。注文した寿司ができあがるときだけ、「どうぞ」と言ってその寿司を客の前にポンと置くのです。私は居たたまれなくなり、早々にその店を出ました。そして、「このようなことがもし、塾の中で起こったとしたらどうだろうか。生徒の退塾の遠因にもなりかねないな。」と感じました。

塾生は、講師との緊密な関係も求めて塾に来ることでしょう。そんなとき、講師が他の講師と雑談していたり、塾生から目を背けていたとしたら、塾生は塾に通う気をそがれてしまうことでしょう。旅先でのちょっとした出来事でしたが、塾の講師の立場についても、いろいろと考えさせられる経験でした。