第151回 植物や人間の健康度

庭で野菜を育てていると、植物を通じて、いろいろなことを感じることができます。その1つに、植物の健康度があります。植物は、もちろんしゃべることはできませんから、育てている人に向かって、「水が足りないので補給して下さい。」などと訴えることはできません。

その代わりとして、植物は、葉の色や様子でそれを知らせます。例えば、葉が普通より濃い色をしていたらそれは肥料のやり過ぎ、などです。熟練した農家の人などは、植物をよく観察し、その調整を上手にしているのだろうと、最近気付きました。

これは、植物に限らず、人間にもあてはまることでしょう。子どもやスタッフの人は、親や上司に対して、なかなか本音をぶつけることがしにくいことでしょう。そのために、親や上司は子どもやスタッフの人に対して、顔色や様子をいつも見守っていてあげることが大切だと感じます。

私自身もそうですが、人間はついつい忙しさにかまけたりして、自分のことだけで精一杯になり、他人への配慮はおろそかになりがちなものです。忙しく自分に余裕がないときでも、いつも大切な相手の顔色や様子をじっくり観察し、何か変化があったら声をかけてあげることが、とても大切だと感じます。