第128回 『ガンで余命ゼロと言われた私の死なない食事』

私は健康維持に人一番敏感です。先日は、上記のタイトルの本を読みました。

この本の著者は神尾哲男さんといって、フレンチレストランのシェフをされていた方です。氏は51歳の時、腰に激痛が走り、救急車で病院に担ぎ込まれました。診察の結果は末期ステージ4の前立腺ガンでした。しかも、そのガンは脊髄3ヶ所と左鎖骨、鼠径(そけい)部のリンパ節にまで転移していたそうです。その時、医者からは「いつ死んでも不思議ではない」と言われたそうです。

氏の今までの生活は次の通りでした。お酒をたくさん飲み、タバコを吸いまくってきました。ジャンクフードを食べまくり、夜中に暴飲暴食をしました。甘い物が大好きで、羊羹を1本まるごと恵方巻きのように食べたりもしました。また、喫茶店で人と話す時も、シュガーポットの角砂糖をつまみながらガリガリやっていました。やはり、このような食生活や生活の乱れがガンを引き起こしていたようです。

その後、氏は即入院し、手術を受けたり、ホルモン治療を受けたりしたそうですが、ちっとも回復の兆しはありませんでした。そこで氏は、「俺は料理人だ。食で病を治すんだ!」と決めて、「食」の研究に没頭し、日々実践しました。そこで辿り着いたのが、今から50年ほど前の日本人の食事でした。

また、マクロビオティックについても研究し、その食事も2年ほど続けました。その結果、体質が変わり、ガンの進行はピタリと止まりました。その後、やはり体に力を与えるにはタンパク質も必要だと気付き、肉や魚も食べるようにしました。