第9回  ハイレベルな地域文化

先日、母に会いに静岡県の三島市に行きました。そのとき、たまたま入った喫茶店で面白い掲示物を見かけました。それは次のようなものです。
(写真はこちら: http://www.tsumugi.ne.jp/photo/yomoyama/20151101/html)

皆さんは、これは何だとお思いですか。これは三島市内などで流行している「はめ文字」というものです。5×5のマス目の縦横の中央にお題の言葉が入り、その他のマス目に適当な言葉を入れ、川柳のようなものを作るという「言葉遊び」です。

三島市内には、この「はめ文字」を楽しむ人々のサークルがいくつかあるようです。そして月に1度とか、新しいお題が出て、会員はそれに投稿して楽しんでいるようです。
私はこれを知って、三島市の人々の知的レベルの高さと、日本語の奥深さを感じました。

このような「遊び」は、ひらがなや漢字を使うという日本語以外では不可能だと感じます。また、このような知的な文化を楽しめるという風土も、日本民族ならではではないでしょうか。
この「はめ文字」の文化を知り、平安時代から続く「歌会」などの日本文化が、三島という地方都市でも脈々と受け継がれていることに強い感動を覚えました。