第8回 遺伝子組み換え(GM)作物

今、じわじわとGM作物が増えています。皆さんはGM作物の仕組みをご存知ですか。例えば大豆の遺伝子を組み換えると、ある農薬には負けない品種ができます。その大豆を育てる際に雑草が生えてきたとしたら、その農薬をまくのです。そうすると、雑草は枯れてもGM作物は枯れません。

こうすれば、全く手間をかけずに大量の大豆を収穫できます。まるで夢のような話ですが、現実は深刻です。何年かすると、その農薬に耐える雑草が生まれ、農薬の効き目が薄れてきます。すると、さらに強い農薬をまいたりと、イタチごっこが始まります。

そしてGM作物には、もっと恐ろしい問題が潜んでいます。それは、実った作物から種はとれないように、遺伝子が組み換えられているということです。

農家はM社などの大企業から毎年、種と農薬をセットで買い続けねばならないということです。 今、世界中でこのような事態が広がっています。 GM作物の安全性にも疑問があるようです。アメリカでは、家庭菜園まで規制されるような動きもあるようです。何か恐ろしい世の中になっていくようで、一抹の不安を感じます。