第7回 少子化対策

日本の合計特殊出生率は2013年で1.43ですが、社会福祉の発展しているスウェーデンでは1.89です。この違いはどこにあるのでしょう。まず、女性の社会進出が違います。スウェーデンには専業主婦が2%しかいないのに比べ、日本は38%です。スウェーデンの女性の就業率は82.5%なのに比べ、日本は69.2%です。

この違いは、スウェーデンでは、子をもつ女性でも働きやすい環境にあることを示しています。スウェーデンでは、育休が両親合計で480日間で、そのうちの給与の8割が保障されているそうです。また男性の育児参加も進んでいて、約9割の男性が育休をとるそうです。

保育所も完備されていて、待機児童はほぼゼロ、また小学校から大学まで、教育費は全て無料、出産費用もほぼ無料だそうです。さらに、事実婚のカップルでも、結婚している夫婦と同等の権利が与えられているそうです。
 
日本では仕事をしながら子供が欲しいと思っても、受け入れてくれるところが限られます。また、育てる費用を考えると、2人目を産めない家庭もあります。

日本の少子化を防ぐには、スウェーデンのような思い切った仕組みを作ることが大切だと感じます。