第107回 10年間で地球一周

君原健二氏は、元東京オリンピックマラソンの代表選手で、1968年メキシコシティオリンピックの銀メダリストです。その君原氏の講演のダイジェスト文を読みました。

君原氏は、八幡製鉄所の陸上競技部に入りました。最初は、先輩のペースについていくことができず苦労したそうですが、練習後、他の部員が帰った後に、少しでも人より多く練習しようと心掛けたそうです。

それまでの君原氏は、「人間の日々の努力は、せいぜい紙一枚くらいの厚みしかない」と思っていましたが、「それを積み重ねると紙も本になる」と努力の成果を感じたそうです。

君原氏が中学2年からの10年間で走った総距離は、4万キロにもなるそうです。それは、地球を一周する距離に値します。小さな目標から達成感を積み重ね、大きな目標を掲げ、一生懸命、努力し続けた君原氏に感心しました。