第106回 水力発電が日本を救う

先日、標記の本のダイジェスト文を読みました。

現在、日本のダムは、満水の約半分しか水を貯めないようにしているそうです。これは、「特定多目的ダム法」という法律に沿って、「水の利用」と「洪水の予防」という、矛盾する2つの目的を満たすための折衷案なのだそうです。そこで、この貯水量を増やすようにすれば、今のままのダムの数で、水力発電量を増やすことができます。

また、日本は地震国にもかかわらず、これまで一度もダムが壊れたことがないそうです。それは、鉄筋が錆びてコンクリートがもろくならないように、ダムには鉄筋を通していないからだそうです。また、地震の揺れに強いように、基礎と岩盤を一体化させているそうです。さらに、たとえ兵器を使っても壊せないように、壁の厚みを数十~二百m以上にしているそうです。以上のことから、日本のダムは半永久的に壊れないとのことです。

ダムの貯水量を増やす別の方法としては、「嵩(かさ)上げ」という方法もあるそうです。ダム湖は、シャンパングラスのように底の方ほど面積が狭く、上の方ほど面積が広いので、仮に、高さ100mのダムを10m高くすれば、容積は約33%増え、発電量は約70%も増えるそうです。

この「嵩上げ」と前述の運用を変更することによって、現在の所、少なくとも約1000億kWhの電力量が増やすことができるそうです。この増加分を電力料金にすると、年間で約2兆円にもあたるそうです。

発電量を増やすには、原発の再稼働という手もありますが、このような方法もあると知って、「目から鱗・・・」でした。