第101回 あるタクシー会社の革新

京都の紅葉も近づき、観光客も増えてきました。この時、我々京都人が困るのは、タクシーの予約などです。季節や時間帯によって、タクシー会社に何回電話しても話し中ばかりということが、よく起こります。

京都の代表的なタクシー会社には、安くて礼儀正しいM社や、老舗のY社などがあります。先日、久々にタクシーを呼ぼうとY社に電話したところ、相変わらず話し中でした。次にM社に電話すると、その対応は通販会社が採用しているような自動応答システムに変わっていました。さらに、「電話がつながるまでの料金は不要です」とのメッセージが流れました。

京都に住む多くの人は、私と同じような不便さを感じていたことでしょう。その声なき声を汲み取り、予約に際し、自動応答システムをいち早く取り入れたM社は立派だと思いました。これをきっかけに「タクシーの予約は真っ先にM社に頼む」という人が増えていくことでしょう。「経営のコツは、絶え間ない改善の連続」ということの大切さを感じました。