第54回 ギックリ腰になって感じること

私は畑仕事でギックリ腰になってしまい、寝たきりの生活ですが、それはそれなりに気づくことがたくさんあります。1番感じる事は、誰にとっても同じ事でも、人によってその捕らえ方で、感じ方や考え方がまるで変わると言うことです。

例えば夜も寝られないような強い痛みがずっと続いたとします。 「いつまでこんな痛みが続くのか」とわめき散らす人がいるかもしれません。また不安でさらに眠れなくなってしまう人がいるかもしれません。それとは別に、「夜明けの来ない夜は無いさ」と考え「今は痛いけれど少しずつでも良くなるまで辛抱強く待とう」と冷静に対処する人もいる事でしょう。 私も、その両方の考えに揺れながら、その痛さに転げ回りました。

しばらくして、面白いことに気がつきました。なぜ人は、痛みに襲われたとき、顔をしかめ眉間にしわを寄せるのでしょうか。このようなことを続けると、ますますシワが深くなり、人相が悪くなります。そこで私は痛い痛いと顔をしかめるよりも、目を大きく見開いて笑顔を作りながら、「そうだね痛いんだね」と言うことにしました。

すると不思議なことに、痛みが少し和らぎます。また顔のシワも伸び、目尻や口角も上がり、でか目になるような気がしました。そうすると、痛みで苦しい時も「これでますます口角も上がり目も大きくなり、若々しい顔になるぞ。ギックリ腰くんありがとう」と苦し紛れにでも思えるようになりました。

ここ数日、私はこのようなトレーニングを一日何時間もしておりますので、かなり顔の若返りに効果が上がっていることと思います。次回誰か顔見知りの人とあったときに、「鳥居さん、若返ったね」と言ってもらえるように精進致します。そして、それを楽しみに、このピンチを乗り越えようと思います。