第55回 悪口と感じる言葉
千葉県障碍者差別をなくす研究会 座長である、野澤和弘氏の講演のダイジェストを読みました。そのなかで興味深い話がありました。それは、中学2年生を対象とした「ライン」の会社と、静岡大学のアンケート調査の結果です。
そのアンケートは、「次の5つの中で、自分がもしこの言葉を誰かに言われたら、悪口を言われたのではないかと感じるのはどれですか」というものです。その5つとは次の通りです。
1.まじめだね
2.おとなしいね
3.天然だね
4.個性的だね
5.マイペースだね
中学生の答えは、この5つのうちの1つに集中したそうです。さてそれは何番か、ぜひ考えて下さい。
それは「個性的だね」と言われることだそうです。今の子どもたちは、「他の子と違う」と見られるのを極端に恐れているのかも知れません。それは「仲間はずれにされる」とか「いじめの対象にされるのではないか」などのイメージがあるからでしょう。
戦後の日本社会では「横並び」「協調性」とかが重視され、「異質な物を排除する」という風潮が続いてきました。そのような価値観が今の子どもたちの世界に色濃く反映しているのかも知れません。しかし、今は塾にしても会社にしても、「他の塾や会社とは違う」という特色が求められています。そしてその特色を出すには、「その組織を支える人間が個性的である」ことが大切だと思います。
「人は違ってみんないい」という言葉がありますが、当社では個性的な人間が集まり、ユニークな商品やシステムを作っていきたいと思っています。