超高級老人ホームに入ってみた
このブログを読んでいる方の中には,「『定年退職後』とか『老後の生活はどうするか』など,まだ考えたこともない」という人も多いことでしょう。しかし,人間70歳も過ぎると,周りにはお亡くなりになったり,腰痛などで身動きがとれなくなる人もチラホラと出てきます。そうなると,上記のこともチラチラと頭をよぎるようになります。
そんな年に差し掛かったとき,皆様が大金持ちだったら,どのように老後を過ごされるでしょうか。私には到底無理とは承知しながらも「超高級老人ホーム」に入ったらどんな生活が待っているのか,そんなことに興味を持って,「超高級老人ホームに入ってみた」という本を読んでみました。著者は1944年東京生まれ,ライブハウス「ロフト」創業者の平野悠氏です。
氏は77歳のとき,千葉県鴨川市にある超高級シニアレジデンスへの入居を決めました。そこは海を臨む高台にあり,露天風呂,オーシャンビューダイニング,フィットネス,ライブラリー,バー,麻雀,ビリヤード,カラオケなどまるでリゾートホテルのようなところです。入居費用は約6千万,これは一生分の家賃です。ただし,別に月額利用料が月々20万ほどかかります。
氏はここで,果てしない海を眺めつつ,本を読み,魚を釣り,テニスをし,地元の漁師と酒を酌み交わしたりすることを夢見ていました。またホームの入居者たちと親しくバーで語り合うシーンなどを楽しみにしていました。しかし,現実は違いました。入居者たちとの交流もなく,日々の生活は単調で,心を慰めてくれるのは,時々窓際に訪れるトンビ,水槽で飼っているメダカ,そして退屈しのぎに購入したアイボ程度でした。
結局氏は入居後2年で解約し,東京へ戻りました。消えた費用は約1700万でした。
この本を読んで感じたことはただ1つ,「老後にとって一番大切なことは人とのつながり」だということでした。
