第546回 読みやすい文章を書く〈2〉

2つ目は「難しい言葉は使わず,できるだけ易しい言葉を使って書く」ということでしょうか。例えばこの2つ目のタイトルにしても,「2番目については,難解な用語は使用せず,平易な言葉を用いて執筆することである」と書いてあったらどうでしょうか。「よし,続きの文章を読んでみよう!」という気持ちが萎んでしまうのではないでしょうか。

私は塾で一斉指導の授業をしていた時は「中学生のクラスでは小学生がわかる言葉で!小学生のクラスでは幼稚園生がわかる言葉で!」という言葉使いをモットーにしていました。そう考えると,塾の保護者に向けてのニュースレターなどの文体や,保護者説明会でのスピーチは「高校生がわかる言葉で!」という言葉使いが適切かもしれませんね。

3つ目は,1つ目と2つ目のテーマにも関連しますが,「筋道立った構成を考えてから書く」ということだと思います。仕事の関係上,いろいろな方の文章を読んでいると,文が長くて一度読んだだけではその意図が掴めなかったりする文章にも出会います。また,堂々巡りのような文章にも巡り合います。私自身も文章を書き始めた頃には,よく周りの人から「この文章,何が言いたいのかわからないです。意味不明です!」と指摘されることがよくありました。このような事態を防ぐには,書き始める前にしっかり考えて,文を組み立てておくことが大切です。

ここまでお読みいただいた文章にしても,読みやすい文章を書く3つのポイントをただダラダラと書き綴ったものでは,皆様の頭の中にはなかなか入らないことでしょう。

そこで私は次のように考えました(笑)。「よし,最初に『3つある』と読者に明言しよう。次にそれを3つのブロックに分けて,1つ1つ説明していこう」と…。この手法は理科教材の文章を作る際にもよく利用しました。

以上の文章が皆様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。