第516回 挨拶の大切さ
皆様は朝起きた時に,大きく元気な声で家族の皆に挨拶をされていますか。私はというと,何だか照れ臭く,小さな声で「おはよう」と言うばかりです。
しかし先日,日本講演新聞で「カリスマ校長」と呼ばれた大畑誠也氏の話を読み,大きく考え方を変えました。氏は47歳で熊本県天草の校長になりました。朝,学校に行って生徒たちに「おはようございます。」と言っても返事がありませんでした。始業式でもワーワーと私語が収まりません。そこで氏はとてつもない大きな声で「おはようございます!」と言って,今後はこの4つだけ守るよう短いスピーチをしました。
その4つとは次の通りです。
・大きな声で挨拶をする。
・大きな声で返事をする。
・大きな声で校歌を歌う。
・一日一回図書館に行く。
そして,次に壇上を降りて,一人一人の生徒と挨拶を交わしていきました。
その後,生徒たちは登下校の際に地域の人々に対しても「おはようございます。」と挨拶をするようになりました。そして地域にも認められるようになり,学校に対する評判も上がり,生徒も増え,進学実績も向上しました。
挨拶は人間関係を作ります。その時に一番大切なことは「心を開くこと」です。「人の心はパラシュートのようなものだ。開かなければ使えない。」これはジョン・オズボーンというイギリスの劇作家の言葉です。まさにその心を開くエンジンが「挨拶」であり「返事」です。
これから私はすべての人に対して,もっと大きく元気な声で「挨拶」や「返事」をしていこうと心に誓いました。
