第406回 「中学生」成績トップの子の親がしていること

先日,標題の本を読みました。著者は國立拓治(くにたて・たくじ)氏です。氏は大学卒業後,大手学習塾に勤めた後,2005年に「さくら個別指導学院」という塾を開校,間もなく「中学生に強い成績の上がる塾」として評判になり,近隣の20校もの中学校から生徒が通う空席待ちの人気塾となりました。

氏は全国各地からの学習相談にも応じ,そのブログは月間50万PVを超えるほどです。この本は中学生本人にではなく,その保護者にたくさんの重要なヒントを伝えたいという想いで書かれています。そして,そのために成績上位5%の家庭にアンケートをとり,それがもとになっています。集まった数は140。それをもとにして書かれているので,その内容はとても説得力があります。詳しくは本書に譲りますが,私が驚いたことの1つは,これらのご家庭ではスマホ対策や「早寝・早起き・朝ごはん」を徹底しているということです。
例えばスマホで言えば,成績上位5%の家庭の対策例は次の通りです。

・子どもの自室には絶対スマホを入れない。
・スマホはリビングだけの使用にする。
・寝室には絶対スマホを入れない。
・スマホを持たせる時には,子どもと契約書を交わす。
・23時~6時はロックをかけて使えないようにし,充電はリビングで行う。

などなど…。

私自身を振り返ってみても,本を読んだり仕事をしている時にそのそばにスマホがあると,ついついスマホをいじってみたくなります。これが中学生ならなおさらで,勉強に手がつかなくなったり,深夜までダラダラといじってしまっても当然と言えるでしょう。

この本は小・中学生の子を持つ親御さんのみならず,塾の先生方にもぜひお勧めしたいと感じました。