第403回 「外見」は誰の為のもの?
以前,イメージコンサルタントをしている方の話を,何かの雑誌で読んだことがあります。イメージコンサルタントとは,クライアントに合った色(パーソナルカラー)を見出し,魅力を引き出す為にファッション全体をプロデュースする仕事です。
私はその話の中で「自分らしさで外見をパッケージして整えるのは,相手を大切にすることに繋がる」というくだりにハッとしました。
私自身は昔から「人間は中味だ。外見などあまり関係ない。ファッションなどは自分が気に入ったものを身につければ良い」という感じの考え方をしていました。しかし,よく考えてみると,フォーマルな場に一般的に見てカジュアル過ぎる身なりで行ってしまうと,どんな感じになるでしょうか。
もしその場に主催者がいたとすれば,その主催者は,相手からその場を軽く扱われているような感じを受けることでしょう。そういった意味でも,「フォーマルな場には自分の好みだけの観点ではなく,相手の立場も考えた身なりをする」といった気配りも大切なことでしょう。とは言っても,なかなか私の合理主義的な考え方は根強いものがあります。自分にはどんな色が似合い,それに合わせた服装を整えるという境地には,今だ至っておりません(笑)。