第36回 トランス脂肪酸の恐怖②
それは、「コーヒーフレッシュ」は「ミルク」とは似て非なる植物油に、界面活性剤を混ぜた化学合成物質だからです。そのようにして作られた化学合成物質に、着色料や香料を入れてできたのが「コーヒーフレッシュ」なのです。それらの化学物質は分解されず、体に蓄積したり、体のいろいろな部位に変調をきたしたりする恐れもあります。ですから、私は決してとる気にはなりません。本当のミルクから作られているわけではなく、植物油を化学合成して作られたものですから、値段が安いのも納得できますね。
トランス脂肪酸も植物油から作られている化学合成物質です。トランス脂肪酸が多く含まれているショートニングを使った油で揚げ物をすると、何回使っても油が酸化しません。そこで、安い価格を売りにする居酒屋さんなどの揚げ物に大活躍しているそうです。
トランス脂肪酸は子どもが食べるお菓子(例えば○○のマーチ)などにもかなり入っているようです。そのようなことがなぜわかるかというと、日本と違い、トランス脂肪酸の規制が厳しい香港やシンガポールの日本の商品原材料表示ラベルに書いてあるからだそうです。「○○のマーチ」では商品100g当たり、トランス脂肪酸が4.8gも入っていて、子どもが一箱をまるごと食べると、WHOが定める一日のトランス脂肪酸の上限を超えてしまうのだそうです。
日本の食品は世界一安全だと思っていましたが、このような情報が香港やシンガポールからしか得られないと知り、悲しい気分になりました。