第287回 京都の地名

私は理科の教材作りのため、ずっと仕事の毎日でした。時々外出すると、京都のいろいろな地名が目に飛び込んできて、それぞれとても興味深く感じられます。

私は、およそ五十数年前に、高校の修学旅行で初めて京都に来ました。そのとき「烏丸通り」という地名を「からすまる通り」と読んで、京都の人に笑われたことを今でも覚えています。今でも、他県から来る人の中には、この地名を「とりまる」などと読む人も多く、正しく「からすま」と言える人は少ないことでしょう。

京都には、次のような読みにくい地名があります。皆様はこのうち、いくつご存知でしょうか。

1.不明門通り・・・京都駅近くの通りです。

2.雲母坂・・・左京区修学院から比叡山の山頂に至る古道です。

3.罧原堤

4.直違橋・・・道と川が斜めに交差している場所です。

5.水鶏橋

1~5の読み方は、以下の通りです。

1.あけずどおり

2.きららざか

3.ふしはらつつみ

4.すじかいばし

5.くいなばし

では次の地名はいかがでしょうか。

6.糺の森・・・下鴨神社の境内にある鎮守の森です。

7.鶏冠井

8.笋町・・・笋は「タケノコ」のことだそうです。

9.東一口

10.艮町・・・艮は方角を示す漢字です。

6~10の読み方は、以下の通りです。

6.ただすのもり

7.かいで

8.たかんなちょう

9.ひがしいもあらい

10.うしとらちょう

いかがだったでしょうか。京都在住50年以上にも及ぶ私自身も、知らない地名ばかりです。塾の授業の合間に、こんな地名のクイズを出すのもおもしろいかもしれません。