第283回 コロナ後の社会

コロナショックで、これからの社会はどう変わっていくのでしょうか。頭の訓練も兼ねて、いろいろな文章を読んだり自分で考えてみたりしました。

まずこれからは、会社員の働き方が変わるかもしれません。今回のコロナショックで「会社に行かなくても十分仕事ができるじゃないか」と気付いた人も多くおられたことでしょう。今後、多くの会社がサテライトオフィスや在宅でテレワークする社員を増やし、出社は週1回のみ、などのようにライフスタイルが変わることでしょう。

これにより、不動産や建築関係の市場も含め、社会はどう変化するでしょうか。まず、テレワークにより、企業はオフィスを縮小することでしょう。すると、固定費の中で大きな比重を占めていた賃料・光熱費などが減り、社員の通勤費も減らすことができます。そして、その浮いた分を競争力向上のための投資に使うことができます。このようなことをやりとげた企業は伸びることでしょう。

このような会社が増えると、都心のオフィス需要は縮み、空き物件が増え、賃料は下がるかもしれません。一方、テレワークは家の中に広い仕事部屋を用意する必要がでること、また会社が自宅から遠くても大丈夫になることから、郊外の広い家を求める人が増えるかもしれません。

また、教育業界も変化していくことでしょう。私の知り合いの塾さんには、以前からズームやスカイプで小論文対策や国語の指導を行っていた方もおられます。そのような方は、今回の事態に遭遇しても全く動じることはありませんでした。

今後は、講義は自宅でオンライン動画で受け、教室ではディスカッションを中心とした反転授業が中心という形態も、普通になるかもしれません。何かこれから世の中が大きく変わっていくのかもしれませんね。