第24回 自分の思いが伝わる「ものの言い方」

かつての私には、次のようなことがよくありましたが、皆さんはいかがですか。

例えば、子どもが甘いものばかり食べていたとすると、「そんなものばかり食べると、体に悪いからやめろ!」と言ってしまうような場合です。このような言い方をすると子どもは反発して、「この前テレビで甘いものはいいって言ってたから食べているのよ。体の調子もいいし!」などと反論してくるかも知れません。そして最悪な場合、親子ゲンカになるかも知れません。

こんな時、ある心理学では次のような4つのステップを踏むとよいとされています。

まず1つ目は、断定的にものを言わずに観察からものを言うのです。例えば、先程の子どもに対しては、「最近、お父さんから見て○○子は甘いものを食べることが多いように感じるのだけどどうだろうか?」というような感じです。

次に自分が何を感じているのかを伝えます。例えば、「お父さんはそれによって、○○子が体を壊さないかと心配なんだ」という感じです。

そして次に、次のような感じで欲求を伝えます。「一般的には糖分摂りすぎは体に良くないと言われているし、もう少し甘いものを食べるのを減らして欲しいな」。

そして最後は依頼です。「せめて甘い物を食べる量を今の半分にしてくれないだろうか?」という感じです。

いかがでしょうか。このように「観察」→「感情」→「欲求」→「依頼」という4つのステップを踏んでコミュニケーションをとっていくと、感情的な対立が起きることなく、相手も聞く耳をもってくれるのではないでしょうか。