第23回 スポーツドリンクに要注意
スポーツドリンクやゼロカロリーをうたった飲料は、あたかも健康に良さそうな気がします。果たして、本当にそうなのでしょうか。
健康に悪影響を与えかねないのが、それらの飲料に含まれている「スクラロース」と「アセスルファムK」です。この2つの合成甘味料は、人間に対してどんな影響を及ぼすかは、まだほとんどわかっていません。
一方、ジュースなどに含まれているショ糖は、体内で分解され、エネルギーとなり、最後には水と二酸化炭素になります。ですから、カロリーの取り過ぎの原因にはなりますが、体には安全と言えます。ところが「スクラロース」と「アセスルファムK」などの合成甘味料は、分子量が小さいため,小腸から体内に直接吸収され、血流にのって体内をグルグルめぐるのです。
ここでやっかいなのは、それらは体内をグルグルめぐるだけで、肝臓などで分解されない物質だということです。ですから、グルグルめぐっているうちに、体のあちこちを傷つけてしまう恐れがあるのです。犬やラットを使った動物実験では、「アセスルファムK」は肝臓に障害を起こしたり、免疫力を落としたりする悪影響が見られるそうです。「スクラロース」にしても、脾臓と胸腺のリンパ組織を萎縮させ、免疫力を低下させる恐れがあるそうです。
せっかくスポーツをしても、スポーツドリンクをがぶ飲みすることで体をこわしては何もなりません。そんなわけで、私は飲み物はいつも水だけにしています。