第19回 「すなお」の意味

松下幸之助さんは70億円の私財を投じて「松下政経塾」を設立しました。幸之助さんがその塾生に語った講義録の中で、一番多く使われた言葉が「すなお」だったそうです。

「すなお」さを失うと、自分の話でいっぱいになり、人の話を聞いて新しいことを取り入れようとする心の余裕がなくなってしまうようです。

そして「すなお」という言葉には、次のような意味が込められているようです。「すなお」の「す」は、人の話を聞いたとき、「すごいですね」「すばらしいですね」「ステキですね」と相手の話を賞賛できる心の「す」だそうです。
「すなお」の「な」は、人の話を聞いたとき、「なるほど!」と相手の話から学ぼうとする心の「な」だそうです。そして最後の「すなお」の「お」は、「おもしろいですね」と相手の話をおもしろいと感じられる心の「お」だそうです。

いずれにしても、対人関係で大切なことは「相手の話をしっかりと聞く」ということにあるようです。