第181回 ブログ 「さ」いれことば
最近、大人の世界、特にビジネスの場において、「さ」入れことばが多く使われているように感じます。例えば、「部長、○○の件について報告させていただきます。」や、「本日はお先に失礼させていただきます。」のような感じです。私は、このような場面では、「○○の件について報告いたします。」や「お先に失礼します。」でよいのではないかと感じます。
さて、このような「さ」入れことばが多く使われるようになった背景は何なのでしょうか。私は、話し手の自信のなさや行き過ぎた謙譲の精神にあると思っています。確かに、相手に対してへりくだる態度をとったり、謙譲語を多く使ったりすれば、相手との摩擦は避けられます。しかし、そのようなことばを多用すると、文が回りくどくなり、かえって耳障りに聞こえます。
皆様は、この「さ」入れことばについて、どのようにお感じになっておられるでしょうか。