第159回 『「座りすぎ」が寿命を縮める』

最近、上記の表題の本を読みました。早稲田大学スポーツ科学学術院教授の岡 浩一朗氏の著書です。「座りすぎ」が寿命に関係していると知って、とても驚きました。

40~64歳の日本人は、1日のうちテレビ視聴に2.5時間、パソコンやスマートフォン操作に1時間、デスクワークに3時間、車の座席に0.5時間と、1日平均約7時間は座っているそうです。座りすぎると、下半身の血流が滞り、いろいろな病気を引き起こすようです。座りすぎの状態が続くと、まず肥満や糖尿病のリスクが高まるそうです。また、テレビを見過ぎると、ウエストが太くなるとか、座りすぎでガンになるリスクが1.2倍になるなどの研究結果も出ているそうです。

私自身、この本を読む前は、「定期的にジムに行ったりしているからそのようなこととは無縁だ」と思っていましたが、それは甘い考えのようです。問題は、長時間ずっと座り続けることがよくないということにあるようです。つまり、1時間とか、それ以上座り続けることがいけないようです。よって、「高齢者の方がテレビを見続ける」とか、「仕事熱心な人がデスクに座りっぱなしで仕事をし続ける」とかが要注意なのです。

対策としては、30分から1時間おきに、立ち上がって軽い運動をするとか、トイレに行くなどがいいようです。また、あえて電話をするときは立って行うとか、コピーを取りに行くときはわざと遠回りして行くなどもいいようです。

私自身を振り返ってみると、原稿書きに集中しているときなど、あっと気づくと2時間座りっぱなしだった、などということがよくあります。これからはデスクの上にキッチンタイマーでも置いて、1時間ごとにそれを鳴らすようにし、タイマーが鳴ったら軽い体操でもしようと思いました。