第131回 街頭でのチラシ配り

よく、街角でチラシやティッシュを配っている人を見かけます。その時、皆さんはどのようにされていますか。

私自身は、学生時代にチラシ配りのアルバイトをしたことがあります。また塾を経営していた頃は、学校の校門前などでチラシ配りをした経験もあります。この仕事をしていて一番嬉しいことは、何といってもチラシを受け取ってくれた時です。逆に、一番辛いのは、つっけんどんに「いらないよ」という感じで無視されることです。通行人の中には、一旦は受け取るが、しばらくしてポイと道に投げ捨ててしまう人もいます。

チラシを撒く側とすると、このような時はとても惨めな気持ちになります。また、その惨めな気持ちのまま次の人にチラシを渡そうとすると、その暗い気持ちが敏感に相手に伝わり、チラシを受け取る率が低下してしまいます。すると、ますます惨めな気持ちになり、更にチラシの受け取り率が低下するという悪循環が起きます。チラシ配りのアルバイトをしている人にとっては、チラシを配りきることがノルマとなっているので、このような状態が続くと泣きたい位の気持ちになります。

私は経験上、配っている人のそんな気持ちがわかります。そこで、私は街頭でチラシを配る人がいたら、できるだけ受け取るようにし、「ありがとう」と声を掛けることにしています。そうすると、チラシを配っている人も嬉しそうにして、「ありがとうございます」と返してくれます。

些細な事かもしれませんが、世の中を少しでも明るくしていくために、こんな心配りも大切かもしれません。