第120回 これからの塾経営のポイント

私は先日、東京での塾の会合に出席した後、鹿児島に飛びました。そして翌日、鹿児島の塾の先生方を相手に、講演を行いました。話の内容は、最近の大手塾やフランチャイズ塾の動向や、塾経営を成功させる原理・原則などでした。

 塾を取りまく環境は大きく変化をしていますが、塾経営の原理・原則は不変です。表面的なことに流されず、その原理・原則を貫くとともに、時代の流れにうまく乗っていくことの大切さを感じます。

 例えば、OECDの学習到達度の15年調査(PISA)で、シンガポールが数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシーの全てで第1位という結果があります。これについて、読売新聞の「読解力があぶない」というシリーズの最終回には、興味深いコメントがあります。シンガポールでは、「小学校で論理的思考や読み書きを訓練し、小中高校の卒業時に論述試験がある」そうです。また、「子どもが学ばざるを得ないシステムを国が作り上げている」そうです。

 日本では、そこまで徹底出来ていませんが、そのような傾向は今後強まると思っています。既に一部の塾では、その変化に対応すべく動き始めています。当社の『読解はかせ』に昨年以上の引き合いが来ているのも、その流れのようです。各塾の核となる指導方針を堅持しつつ、時代の流れをキャッチし、その流れにいかにうまく対応していくかが塾の盛衰を決めていくように感じます。