第75回 シイタケ栽培

私は先週末、気分転換も兼ねて京都の奥座敷ともいえる「美山(みやま)」までドライブしてきました。美山は北山杉や「かやぶきの里」などの自然が豊かなところです。今回のドライブの目的は、そこでの森林浴と共に、美山森林公園で販売されている「シイタケのほだ木」の入手です。

山登りなどしていると、シイタケの原木栽培をしている風景によく出会います。それを見ていると、「いつか自分もほだ木からシイタケを収穫したいものだ」と思っていました。都合のいいことに私の自宅の庭は北向きのため、一日中、日の光が差さない場所があります。そこで、その場所を利用してシイタケの原木栽培に挑戦してみようと思い立ったというわけです。

公園の管理人の方に、ほだ木の管理の仕方を伺うと、興味深い話をたくさん聞くことができました。例えば、シイタケの栽培には山で起きる雷など、ショックが大切なのだそうです。そのショックによって、シイタケの菌が生命の危機感を感じ、発生を促されるそうです。ほだ木を山以外で栽培するときには、そのようなショックを人工的に起こすことが必要で、そのためには、時々金槌で原木をたたくとよいそうです。

そんなレクチャーを受けた後、さっそく原木を2本購入して、庭にセットしました。
(写真はこちら:http://www.tsumugi.ne.jp/photo/yomoyama/20160630.html)
そして、それらの木を愛着をもって育てようと、それぞれに「みの吉」などと名前をつけました。

日々の管理は、木が乾燥しないよう時々水をかけるだけですが、その際に「みの吉、秋になったら沢山の収穫を頼むよ」などと声をかけるようにしています。私の日々の生活は、こんなたわいないものの連続ですが、小さなことに喜びや楽しみを見いだすのも大切なことかも知れません。