第76回 生きている価値

もし、人が何かの事故や病気で寝たきりになり、人の世話になるばかりの状況になったとしたら、どう感じるでしょうか。人によっては「自分なんか生きている価値もないし、死んだ方がましだ」と考えるかもしれません。

この問題について、私はある人の文を読んで「なるほど!」と思いました。赤ちゃんは、何か社会貢献しているわけでもなく、ただおっぱいを飲んで、排泄して、泣きまくっているだけの存在です。でも、誰もそんな赤ちゃんに「生きている価値がない」などとは思いません。全ての人は「元赤ちゃん」です。だから、「生きているだけで充分価値がある」ということは間違いがないとのことです。

このことを知って、私は自分自身の存在に大きなマルをつけることができました。