第46回 みつばちの一生
皆さんはみつばちの一生をご存知ですか。孵化してからのみつばちの一生は,たった一ヶ月。その一ヶ月を次のように過ごします。最初の五日間は,巣のおそうじ係をします。六日目からは,ハチミツや花粉をしっかり食べて,ローヤルゼリーをたくさん分泌します。その後,お姉さんみつばちが集めてきた花の蜜を口で受け取り,巣房にためていきます。
この作業中にみつばちの体内の酵素により,花の蜜が変化してハチミツになります。16日目になると,やっと外に花の蜜を採りに行く仕事が与えられます。飛行方法や,距離,蜜源などは,お姉さんみつばちに教わります。
みつばちたちは,身振りで情報を伝え合いながら,みんなで協力してたくさんの花の蜜を集めます。集め終えたら巣に帰り,妹蜂に口移しで蜜を渡します。これが約2週間続き,最後は一人で巣の外でみつばちの一生を終えます。
この間たった一ヶ月。この一ヶ月の間に集めるハチミツはわずかティースプーン一杯。これを知ると,ハチミツの貴重さがよくわかります。