第401回 ChatGPT
今,ChatGPTが話題になっています。これから,このChatGPTの利用が進むと,世の中はどう変わっていき,どんな問題が起きてくるのでしょうか。そこで,試しに私も登録して使ってみました。例として,今後作成したいテキストのネーミングを考えさせてみました。すると,ゾロゾロと10ほど作ってくれました。中には箸にも棒にも掛からない,ピンボケな答えもありますが,「これはヒントになる」というものもありました。少なくともゼロから考えるより,少しは役に立つようです。
また,遊びがてらに「『箸にも棒にも掛からない』という言葉はどういう意味ですか」とか,「『ピンボケ』という言葉の意味を教えて下さい」などとも聞いてみました。すると,「箸にも…」という質問の答えはいい加減でしたが,「ピンボケ」については,まともに答えてくれました。おまけに「ピン」と「ボケ」の説明も付随していたのには驚きました。
このような体験からChatGPTについて感じたことは,次の通りです。
(1)一種のツールとして使うには,便利な面もある。
(2)ChatGPTの作った文や答えをそのまま鵜吞みにしてはならない。
従来からの方法では,私たちが何か文章や小論文を書く場合,信頼できる著者の文章や権威ある文献を参考にし,その出典なども明記して作ります。一方,ChatGPTが作り出した文章は,それらが至って曖昧です。そのために,そのような文章を鵜呑みにすることは,大変危険なことだと思われます。
このことから,これからの世の中では,写真でも文章でも「それは本当に事実にのっとったものなのか?」と絶えず疑問を持って取り組む姿勢が大切なように思います。