第38回 昆虫食

皆さんは昔、甘辛く炊いたイナゴ(イネの葉を食べるバッタのような昆虫)を食べたことがありますか。私は小学生の頃、おいしく食べた覚えがあります。日本は昔から昆虫大国で、各地方でイナゴ、蜂の子、セミなどが食べられてきました。世界でも、アジア・アフリカを中心に1900以上の昆虫が20億人に食べられているそうです。

今後は地球の人口増加にともない、食料不足が懸念されます。昆虫食には良質なタンパク質、コレステロールを減らす不飽和脂肪酸、ミネラルなどが含まれています。飼料としても変換効率が良く、現在では牛肉1Kgを得るには8Kgの餌が必要なのに対し、昆虫食で行うとすると、約4分の1の2Kgで済むそうです。

昆虫の飼育にしても、狭い土地で養殖でき、水もほとんど不要で、家畜に比べてメタンガスの排出も少量と良いところずくめだそうです。すでにベルギーでは昆虫食の認可がおりており、フランスでも昆虫食への気運が高まっているそうです。