第355回 2022年公立高校入試問題[数学]の分析
皆様の地域での公立高校の入試ではどのような問題が出題されたでしょうか。私としては,今年は特に受験生たちが移行措置で学んだ,数学の「四分位数と箱ひげ図」や,理科の「イオン化傾向とダニエル電池」の分野からの出題がどれくらいあったかに注目していました。
そこでここでは三重県の数学の公立高校入試の問題を取り上げて,分析したいと思います。
同県の数学の問題の満点は50点です。そのうちの配点は,計算小問が13点(26%),関数8点(16%),図形15点(30%)という感じです。特に目立ったのは,データ問題や確率の分野からの出題です。その出題の具体的な内容は,ココをクリックして下さい。
ご覧のように,場合の数と確率からの出題が4点(8%),度数分布表・相対度数からが2点(4%),四分位数と箱ひげ図からが5点(10%)ありました。その結果,データ問題と確率の分野からの出題が約22%を占めることになりました。この傾向は,他の県にもあてはまり,今後はこの分野の出題が増加することも考えられます。
手前みそになりますが,当社では今後,この分野からの出題が増加することと予想し,昨年から『データ問題・確率の達人』というテキストの開発を進めて参りました。
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このテキストには,今年出題された「四分位数と箱ひげ図」の入試問題もいち早く収録しています。発刊時にはまたご案内致しますので,ご興味がおありの方はぜひご検討下さい。