第309回 ガッテンするダイエット法

私は先日、日本講演新聞に掲載された北折一(はじめ)氏の「ガッテンするダイエット法」という講演ダイジェスト文を読みました。
氏はNHK番組の「ためしてガッテン」の担当ディレクターをされていた方です。

氏によると、日常の食生活において最も危険な考え方は「もったいないから食べてしまおう」だそうです。
そのような習慣を続けていると、どんどん太り、心臓病、糖尿病性の腎症にかかったりします。
そうなると、尿をつくる機能がなくなり、人工透析を1日4時間、週に3日もやらざるを得ないような生活になります。

そのような生活は時間もとられ、お金もかかりますから、「どちらがもったいないか」という話になります。
また、もうひとつの危険な考え方は、「小腹が減ったから、つい食べる」だそうです。
これを科学的に言うと、脳が血液中のエネルギー量の減少をキャッチすると「お、エネルギーが減っているぞ。おーい、何か食べろ」と命令を出す流れとなります。
これが「小腹が減った状態」です。

このときがポイントです。
ここで素直に「わかりました。何か食べます」と脳の命令に従ってはなりません。
逆に「わざと運動する」のが正解です。
この時の脳は、次のように反応するのだそうです。
「エッ、何するんだよ。エネルギーが足りないって言っているのに何で運動するんだよ!」
そして、脳は次に「やれやれ仕方がないな。それじゃあ倉庫にストックしていたエネルギーを出すことにするか」と判断し、肝臓や脂肪という「倉庫」からエネルギーを引き出すよう各部署に命令を下すのだそうです。

このときの運動は、ほんの10秒~20秒、軽くドキドキハアハアするようなものでいいそうです。
これをするだけで、体からエネルギーが引き出され、空腹感は和らぎ、体重は減っていくそうです。
私は最近自宅と会社を徒歩通勤しているせいか、体はますます快調です。
さらにこの記事を読んで、小腹が減った夕方などには、スクワットでもしてみようかと思いました。