第308回 人間にとって教養とはなにか

私は今、「人間にとって教養とはなにか」という本を読んでいます。
著書は大学院大学至善館教授の橋爪大三郎氏で、出版元は〈BS新書〉です。
世間ではよく、「教養を身につけることが大事だ」と言われています。

では、私たちは何のために教養を身につける必要があるのでしょうか。
またそれは一体何の役に立つのでしょうか。
そんな根本的な疑問を解決するために、まだ途中ですが、読み進めています。

その中に面白いページがありました。
それは、大人の「教養」チェックリストというものです。
これらは大人が最低限抑えておきたい基本的な教養だそうです。
その項目に対して、自分なりに答えようとしましたが、なかなか難しく、「自分の教養レベルはまだまだだな」と感じました。
それらは例えばこんな感じです。

1,政治
・民主主義とはどういう仕組みか。
・なぜ犯罪は罰せられるのか。
2,経済
・自由競争とはどういうことか。
・インフレ・デフレとは何か。
3,社会
・なぜ人間は自殺するのか。
・なぜ年金に加入しないといけないのか。
4,歴史
次の出来事についてそれぞれ説明しなさい。
大政奉還、十字軍、フランス革命、第一次世界大戦
5,文学
次の作家・作品を読みましたか。
万葉集、三島由紀夫、村上春樹、ドストエフスキー、魯迅

いかがですか。
私にとっては、「言葉は知っていても中身については曖昧」ということもたくさんあり、恥ずかしい限りでした。
もし、これらの質問を高校生や大学生にした時に、「知らないと何か損することでもあるの?」などと返答されるかもしれません。
さらにこの本を読み進めれば、きっとその答えもみつかることでしょう。