第294回 魅力の法則

私は先日、日本講演新聞でCANBEスタープロダクション代表のおかざきななさんの講演のダイジェスト文を読みました。彼女は1961年生まれの59才。20代で芸能プロダクションを設立し、ゆずの北川悠仁さん、女優の市川由衣さん、他100名以上のタレントや女優をデビューさせた方です。

彼女はその仕事の中で「魅力的になる法則」を発見したとのことです。「魅力」とはなんでしょうか。それは「魅力とは他人を魅了し、幸せにするための道具」だそうです。人は魅力的な人に幸せを感じるから、「この人と関わりたい」「また会いたい」と思ってファンになります。だからその人は「モテる」わけです。

では魅力的な人は何が他人を魅了するのでしょうか。それは「容姿」ではなく、「表情」「所作」だそうで、「自己表現の技術を身に付けている」ことだそうです。自己表現というと、「言葉」ばかり考えてしまいますが、言葉の影響力はたった7%だそうです。

では、あとの93%は何かというと、それは「態度」だそうです。例えば、お母さんが台所で一生懸命料理を作っているところに子供が帰ってきて、「お母さん、今日算数のテストで100点とったよ」と嬉しそうに話したとします。そのときお母さんは、包丁の手を休めずに、ぶっきらぼうに「よかったわね」と言ったとします。その場合、言葉としては肯定でも、子供の方を見ていないことにより、伝わるメッセージは「お母さんから否定された」となります。

相手に感謝や賞賛の気持ちを持っていても、それを言葉にしたとしても、態度や表情など、表現の仕方が伴っていないと、そのメッセージは相手に伝わりません。カリスマリーダーやオーラのある人などは、こうした「態度によるメッセージの伝え方(ビジュアルコミュニケーション)」が上手なようです。そのために最も大切なものが笑顔です。先ず、その「笑顔」を磨いていくだけでも魅力の度合いはぐんぐん高まるようです。

私自身は典型的な理系人間なので、「いかに理路整然と正確に事実を伝えるか」など、「言葉」を重視しています。また、「男は黙って○○ビール」というような時代背景に生きてきたので、「笑顔」には無頓着です。このように「分析」してみると、私の人生は、「魅力の法則」とは真逆の道を歩んできたようです(苦笑)。よって、この文を読んで、「今からでも方向転換せねば・・・」と反省しきりでした。まずは、毎朝の歯磨きのときにでも、笑顔の練習から始めましょうか(笑)。