第293回 雷と稲
秋は稲が実り、刈り取りの時期です。昔から雷が多い年は米が豊作になると言われており、稲の成長に雷が一役買っていると考えられてきたそうです。雷が発生すると、空気中に化学反応が起こり、窒素酸化物が生じるようです。これが雨に溶けて地上に降り注ぐことで、作物に必要な窒素肥料となるそうです。昔の人たちは、雷の発生と稲の成長をつぶさに観察し、そのことを体験として実感していたのかもしれません。
私のつたない経験からすると、周りがよく見えず自分中心になっているときは、物事の本質が見えず、うまくいきません。逆に、自分が出るのを抑えて、冷静に物事の事象を観察して本質を突き詰めようとしたときは、うまくいきます。それは対人関係でも同じです。今後も「物事を冷静に観察する」ということを意識していこうと思います。