第26回 都市の中の鉱山

みなさんは都市の中に鉱山があると聞くと、何を連想しますか。どの家庭でも、使わなくなったパソコン、携帯電話、デジカメ、体重計などがあることでしょう。こういった小型の家電製品の中には、少量ながらレアメタル(希少金属)が含まれています。

日本はこのレアメタルの宝庫なのでそうで、年間65万トンもの使用済み小型家電の中には、28万トンもの有用な金属が含まれているそうです。例えば金なら6800トンで、これは全世界の金の埋蔵量の16%に相当し、南アフリカの埋蔵量よりも多いそうです。これが日本の家庭は「都市鉱山」といわれる所以だそうです。

この都市鉱山に目をつけたのが「リネットジャパン」という会社です。家庭で不要な家電がある場合には、それを段ボール箱に入れ、専用サイトに申し込むと、1箱当たり880円で宅配便業者が家庭まで取りに来てくれるそうです。このサービスは、静脈物流といって、宅配便業者にとってもありがたい物流だそうです。世の中にはまだまだ多くのビジネスチャンスが埋まっているようです。