第140回 果汁入のジュース
世の中には、果汁100%とか20%とかのジュースがよく出回っています。私も、ビジネスホテルの朝食などでそれらのジュースがあると、ついつい「健康のため」などという感じで飲んでいます。
さて、それらは本当に「健康のため」になるのでしょうか。果汁20%のジュースを100ml作るには、20mlの本物の果汁に80mlの水を加えます。しかし、それだけではあまりに水っぽいものとなり、とても飲めたものではありません。
そこで、製造者はガムシロップを入れ、更にクエン酸を0.5g、それにオレンジ香料を加えてよく撹拌して加工します。これで100%果汁入りのジュースと同じような、味と色合いを作り出すことができるのです。
いかがでしょうか。果汁20%のジュースは本物の果汁が20%入っているものの、残り80%は合成甘味料や香料からできている液体です。果たしてこのような液体を飲むことが「健康のため」になるのでしょうか。このようなことを知って、私は食事の時の飲み物は、ごくシンプルに「いつも水」にしようと思いました。