第446回 北海道のニセコの現状

私の出身地が群馬県ということもあり,中学生の頃からスキーに親しんできました。当時はスキー板も長くて重く,滑るのも一苦労でしたが,スキーを滑る時の快感は格別なものでした。

都麦出版を立ち上げると,教材の展示会などで北海道に行くことも増え,展示会の合間に北海道で滑る機会を得ました。そこで驚いたのが雪質の素晴らしさです。晩に雪が少し降った翌朝のゲレンデは最高です。まるで雲の上に居るようで,滑りながら思わず「ヤッホー!」と叫び声をあげたくなるほどのフワフワ感です。その新雪の中で軽くターンをすると,足の感触が心地良く,パッと雪煙が上がり,その感覚は最高です。
北海道のスキー場ならどこでもそんな楽しさを味わえますが,スケールの大きさという点ではニセコが一番です。ニセコ全体ではゴンドラが4本もあり,一般のスキー場を4つ合わせた位の大きさです。全てのコースを滑ろうと思えば,3~4日はかかることでしょう。また,場所にとっては蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山を見ながら滑ることができます。写真はこちら

私は展示会などの合間を見つけ,ほぼ毎年このニセコを訪れているのですが,今年のニセコの変貌ぶりには驚きました。ニセコの変化はテレビなどでも報道はされているようですが,正にその通りで,もう「ニセコは外国」と言っても過言ではないほどです。
まず物価の高さに驚かされます。ゲレンデの途中にある食堂の,何と言うこともないラーメンでも一杯二千円以上します。また,スキーヤーは8割が英米人や中国人で,あちこちで外国語が飛び交い,日本人は肩身の狭い思いをして滑っている感じです。
特に驚かされたのが,スキーグッズを売っているスキーショップに入った時のことです。店員さんは外国人ばかりで,店にフラッと入ると,いきなり英語で「何が欲しい?」とか,「君は英語が喋れるか?」とか聞かれてビックリ。まるで,「英語を喋れない人には売ってやらないよ!」といった感じです。もうニセコという地区全体が外国に買い占められてしまったのでは,という感じがしました。

これからこんな光景が日本のあちこちで見られるようになってしまうのでしょうか。