第197回 キラキラネーム
キラキラネーム(またはDQNネーム)をご存知ですか?キラキラネームとは、亜里沙(ありさ)などのような洋風でおしゃれな名前のことをいいます。またそれは、DQNネームといいます。ちなみにDQNは「ドキュン」と読むそうです。
ではキラキラネームにはどんなものがあるでしょうか。例えば「緑夢」という名があります。これは「りょくむ」と読むのではありません。「ぐりむ」と読むそうです。「緑」の音は「りょく」で訓は「みどり」のはずです。一体なぜ「緑」が「ぐり」なのでしょうか。
それは、子どもに名前をつける場合には、漢字をどのように読んでも構わないという規定があるからだそうです。
次の名はどうでしょうか。「雅龍」。「がりゅう」と読み、男の子のたくましい名を連想します。それが大違いです。「がある」と読み、女の子の名前だそうです。一体「がある」の「あ」はどこから来たのでしょうか。「頼音」はどうでしょうか。これは、音読み通り「ライオン」です。たくましい名前ですね。「姫凜」はどうでしょうか。普通に読むなら「ひめりん」か「きりん」です。何とこれは「ぷりん」と読ませるそうです。名前に使う漢字はどう読んでも構わないので、「食べたいくらいかわいい」という意味で「ぷりん」と読ませるそうです。「黄熊」はどうでしょう。黄色い熊だから「ぷうさん」だそうです。もうこれは日本語や漢字の常識を超えていますね。
これらの名をよく分析すると、大抵は外国製のかわいいものを漢字で読めるようにするというものばかりです。日本人の心の奥底には、外国に憧れる気持ちがあるのかもしれません。それにしても、こんな名前ばかりが増えると、学校の先生は朝、生徒の出席をとる際には、とても苦労することでしょう。