第138回 『弱者の流儀』

先日、野村克也氏の書いた上記の本を読みました。氏は、京都北部の田舎の貧乏一家で育ったとのことで、野球を極めれば貧困から脱却出来る、と必死になって野球に打ち込んだそうです。

氏は、テスト生として南海に入り、下積みの苦労を重ねました。そこでは、ひたすら人一倍バットの素振りをしたそうです。他の人が一人、二人とその習慣を止めてしまう中、氏だけは2年、3年と続けたそうで、そのような基礎訓練が後々に大きな力を発揮したそうです。

私自身は、野球中継はほとんど見ないので、書いてある内容はあまりよく分かりませんでしたが、野球のかけひきの面白さなどは、とても興味をそそられました。巨人軍などは、お金をかけて強い選手を集めていますが、それだから勝てるというものではないことが分かり、野球の奥深さを知ることができました。

会社経営でも、お金も人材も豊かな大企業が、全てに強いわけではありません。弱くて小さな会社でも、全員が一丸となり、智恵をふり絞って生き抜いていけば、道が開けると感じました。この本は、野球好きのリーダーや幹部社員の方にぴったりだと思いました。