第79回 最近の子どもの気になること

自律神経について詳しく研究されている、安保徹先生の講話のダイジェストを読み、「なるほど」と思うことがありました。それは、最近の子どもの多くは、外で遊ぶ時間が少なくなり、食べ物も常に豊富な毎日を送っていることにあります。

このような状態は、交感神経より副交感神経の方が優位にあります。昔の子どもは、子ども同士の遊びやケンカで交感神経が刺激され、血圧や体温が上がったり、強いからだを作ったりしてきました。しかし、最近の子どもの多くは、子どもを取りまく環境の影響で、副交感神経側に偏ってしまいがちです。すると、穏やかすぎてしまったり、気迫の乏しい子に育ちがちのようです。先生は、そのようなことが不登校や若者の職場離れに結びついているのではないかと述べています。

私自身の体験を振り返ってみると、小学生の頃から色々な体験をし、かなりのストレスを乗り越えてきて今があります。かえってそれが、自分のたくましさを育ててくれたような気がします。これからの人生を考えてみても、穏やか過ぎるより、時には困難にぶつかったりするような人生の方が、元気に長生きできそうな気がします。