「悩み」の本
先日,ある人から「鳥居さん,この方の本はとても為になりますよ。」と教えていただき,早速そのうちの一冊を読んでみました。それは「悩みの本」高橋佳子著<三宝出版>です。
人はなぜ悩むのでしょう。そしてそれをどう受け止めたらいいのでしょうか。また,人は何の為に生まれてきたのでしょうか。この本はそんなことを深いところから解き明かしてくれます。最近の本はハウツーものが多いようですが,この本は人間の本質をズバリと突いた内容の濃いものでした。
その中では,たくさんの気付きがありましたが,例えば「夫婦の悩み」も「なるほど!」と思った1つです。恋愛の当初はあれほど愛し合い,信頼し合っていたのに,結婚してしばらくすると溝が広がってしまうカップルも多いのはなぜなのでしょうか。この本ではそれを次のように解き明かしています。
結婚する前の恋愛の時期は互いが互いを見つめ合う「フェイス・トゥー・フェイス」の時期です。それは「わかって欲しい」「満たして欲しい」という互いの眼差しの中で心を確かめ合う時間です。しかし,結婚後の夫婦にとって大切なのは,同じ方向を向いて共に歩む「サイド・バイ・サイド」の愛情です。
それは二人で向き合うだけではなく,「二人でどのような人生をつくっていくのか」という問いに立ち向かっていく姿勢が求められます。夫婦が成熟してゆくとは,「フェイス・トゥー・フェイス」の関係を土台にしながら「サイド・バイ・サイド」の愛情へと転換し,同じ方向を向いて歩く関係へと育て直してゆくことなのです。詳しくは本書に譲りますが,この本にはこのような「目からウロコ」の考え方が随所に散りばめられており,正に「名著」と感じました。
