第551回 「どうせ」と「やっぱり」

次のようなフレーズに触れた時,皆様はどんな気持ちになりますか。
・どうせ私には出来ないし。
・どうせ私は可愛くないし。
・どうせあの人,私のことバカだと思ってるし。

このようなフレーズで使われている「どうせ」という言葉を辞書で調べると,次のように解説されています。「ある事態を初めからそう決まったものと認める意を表す。所詮(しょせん),結局は。」

これを知ると,「どうせ」という言葉を使う人は,「自分自身をそのような人であると自ら思い込ませている人」というニュアンスがうかがえます。つまり,敢えて自分自身に対し「そのようなセルフイメージを思い込ませている人」ということになります。これではその人の成長や発展は望めないことでしょう。では,そのマイナスなセルフイメージをどのように変えていったら良いのでしょうか。

その方法として,「『どうせ』という言葉を逆手に取る」という手があるようです。つまり,「どうせ」とは「ある事態を初めから決まったものとして認める意味を持つ」のならば,同じような意味を持つが,もっとプラスの意味を含んだ「やっぱり」などの言葉を使い,
・どうせ(やっぱり)私なら出来ちゃうし。
・どうせ(やっぱり)私は可愛らしいし。

このように考えていくと,一番大切なことは,「絶えずプラスのセルフイメージを持つよう,意識する」ことのようです。

なおこの文章は,心理カウンセラーとして活躍されている心屋仁之助氏の日本講演新聞に掲載された文章を参考にしています。