第549回 祈りの意味

皆さんは神様や仏様の前で手を合わせる時,どんな言葉を心の中で唱えますか。多くの人は「今日の算数のテストで100点を取らせて下さい。」とか,「どうか○○大学に合格させてください。」などと願うことでしょう。

私は先日,宗教評論家のひろ さちや氏のエッセーを読んで,「なるほど,祈りとはそういうものか。」と納得しました。
氏は「祈りには2種類ある」と説きます。1つは「こうして下さい。ああして下さい。」という「請求書の祈り」です。

もう1つは「ありがとうございました」と感謝する「領収証の祈り」です。仏教で言う「南無阿弥陀仏」の「南無」とは「仏様にお任せする」という意味だそうです。

例えば「○○大学に合格させて下さい。」という祈りならば,それは請求書の祈りです。
その祈りは「私を合格させて下さる代わりに,他の誰かを落として下さい。」という祈りと同じです。そんな祈りを神様や仏様が聞いて下さるはずはありません。

以上のようなことから,このような場合には次のようなお祈りにするといいようです。

「私は○○大学に合格したいと思って一生懸命勉強してきました。あとは神様仏様がいいようにして下さい。今まで私を見守って下さって,ありがとうございました。」

なるほど,確かにこの祈りなら「領収証の祈り」であると納得できますね。